希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
議員名杉久武(公明党)
2021年3月25日
委員会名参議院 国土交通委員会
「JR北海道と四国は、規模こそ小さいですが、国鉄末期の課題を今日まで継承し続けているがゆえの苦しみに耐えているわけであります。それは、先ほども申し上げましたとおり、高速道路網の整備で鉄道需要がなくなったというようなミクロの話ではなく、問題としては、むしろ我が国の人口減少によって我が国の鉄道需要そのものが毎年確実に落ちているというマクロの方がはるかに大きく深刻であって、こうした国家的課題に起因した経営問題は、経営努力を超えた構造的な問題であり、JR北海道や四国の手に負えるような話ではないということであります。もちろん、JR北海道も四国も、企業である以上、環境の変化に対応した経営努力を行っていただいておりますが、そもそも分割・民営化後もこのような状態にあることが分かった上でJRを発足している以上は、分割を主導した国が永久にその責任を負う必要があるのだということを改めて確認をしておく必要があると思います。JR発足から三十年以上たって、若い世代では国鉄という言葉を知らない方も多いと聞きますので、政府は、JRの支援継続については常に国民に対して説明をし、理解と支持を得る必要があると考えております。その上で、鉄道の特性である安全で時間が正確で環境への負荷が少なく、省エネで大量輸送できるといった特性を発揮するためには、採算に合うだけの需要が存在する地域で運営する必要がございますので、鉄道の特性を発揮できる路線に選択と集中を行うことは自明の理ではございますが、他方、我が国は国土の均衡ある発展を標榜しておりますので、国土の将来展望と課題から見た国土の均衡ある発展という基本理念の下での鉄道の在り方についていま一度検討するときが来ているのではないかと、このようにも考えます。そこで、大臣にお伺いいたしますが、赤羽大臣には、何度も北海道や四国へ出張され、JR北海道や四国の利用実態を確認いただきながらJR沿線の関係者とも直接意見交換をされておられますが、今後人口減少が進む我が国において、JR北海道やJR四国のあるべき姿、そして今後の支援の在り方についてどのようにお考えか、大臣の率直な御見解を伺いたいと思います。」