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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


議員名杉久武(公明党)

2021年4月27日

委員会名参議院 国土交通委員会


「次に、淀川大堰について質問をいたします。淀川大堰は、一九八三年に完成し、上水道や工業用水の供給を行っておりますが、この淀川大堰によって淀川が遮断され、現在船による淀川上流と下流の往来ができなくなっております。そこで、防災上の観点から申し上げますと、今から二十六年前の一九九五年に発生した阪神・淡路大震災では、淀川下流の堤防が大きな被害を受け、中でも淀川河口に位置する大阪市此花区の酉島地区では液状化が発生し、約二キロにわたって堤防が崩壊する事態となりました。酉島地区では、海抜ゼロメートル地帯であることから早急な復旧を要しましたが、震災によって陸上交通が寸断される中、大活躍したのが、船による復旧作業でありました。船を使って川から直接土砂を投入し復旧工事を行うとともに、大量の資材も大阪湾から船で直接搬入できたため、工期短縮に大きく貢献をいたしましたが、船による復旧が可能だったのは、幸運にも被災箇所が淀川大堰の手前にあったことに尽きるわけであります。他方、二〇一八年に発生をいたしました最大震度六弱の大阪北部地震では、震源が高槻市の淀川中流でありました。幸い堤防の崩壊はなかったものの、もしこの地震で淀川の堤防が崩壊していたら、淀川大堰があるために船舶を活用した復旧対策ができなかったことになります。そこで、国交省は、阪神・淡路大震災の経験を踏まえ、災害時の緊急輸送路として淀川を活用するために、先月三十日に淀川大堰に新しく閘門を設置する事業に着手したと発表し、二〇二五年の大阪・関西万博までに完了を目指すことが示されましたが、画期的な英断をしていただいたものとして、感謝申し上げたいと思います。そこで、国交省に質問いたしますが、淀川大堰に新設する閘門の整備とその効果についてお伺いをしたいと思います。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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