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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。

発言の詳細を表示します。


議員名杉久武(公明党)

2020年5月26日

委員会名参議院 財政金融員会


「今、それぞれ、財務省、金融庁から現状についてお話をいただきましたが、金融庁には、日銀や金融機関とも十分連携をしていただきまして、資金繰り支援を徹底して後押ししていただきたいということを改めてお願いをしたいと思います。その上で、一点憂慮していることがございます。それは、資金繰り支援を現場で一手に引き受けている金融機関そのものについてであります。コロナ感染拡大で我が国経済が大きな痛手を被る中、金融機関には、血液を流す心臓の役割を十分に発揮し社会経済全体を支えていただくことが期待されております。また、コロナの終息後には、ダメージを受けた企業の経営改善や、景気、経済回復に向け更なる機動性が求められていると思います。しかしながら、我が国の心臓である金融機関そのものにも現在大変なストレスが掛かっているというふうに思います。コロナの感染拡大によって人々の活動が物理的に大きな制約を受けている実体経済ショックの状態、つまり血液が物理的に止まっている状態に対して、今まさに金融政策で大量の血液を作り出し、押し出そうとしているわけでございますが、血液を押し出す心臓は血圧を上げて押し出さなければならない、要は、信用コストの上昇で、金融機関はストレス、高血圧の状態とでもいいましょうか、そういう状況なようなイメージになっているのではないかというふうに思います。これら金融システムへのストレスにつきましては、日銀も一貫して指摘をしておられます。黒田総裁は、先週、五月の十四日の内外情勢調査会の講演の中で、我が国の金融システムに掛かるストレスは高まっており、一段と注意が必要だと指摘をされております。金融システムが機能不全に陥る可能性に警戒感を示されたと、従前から更に一歩踏み込んだ御発言であったんではないかというふうに認識をしております。そこで、総裁、黒田総裁にお伺いをいたしますが、感染拡大の今後の展開やそれに伴う実体経済への下押し圧力の強さ、そして感染拡大がいつまで続くのかという不確実性が非常に大きい中で、日銀総裁として、金融機関のストレスについて現状どのような認識をお持ちなのか、またストレス払拭のため何が必要であるかとお考えなのか、お伺いをできればと思います。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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