希望日本賛同議員国会発言データベース
賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。
(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。
また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)
羽田雄一郎先生のご訃報に接し、衷心より哀悼の意を表します。
発言の詳細を表示します。
議員名杉久武(公明党)
2020年12月24日
委員会名参議院 国土交通委員会
「今御説明いただいた点、私、非常に大事かなと思っていまして、要するに道路管理者ごとに個別に判断を行っているということで、すなわち横の連携がないのかなと、ばらばらにやっているんではないかと。しかし、こういう災害が起きる場所は山間部であることが多いわけですから、山間部を抜けるような幹線道路には限りがありますし、別ルートを通ろうとすれば膨大な時間のロスが発生をいたします。引き返すにも引き返せない、よって、ドライバーは雪のリスクを考えながらも道路を走り続けるしかないわけです。そして、もし高速道路か並行する一般道のどちらかが通行止めになった場合、もう片方が通行可能であればそちらに迂回しようとするのは、私は自明の理ではないかというふうに思います。しかも、迂回したところで、結局、迂回路も同じ場所にあるわけですから降雪量や降雪の状態も同じでありまして、にもかかわらず、迂回路が存在するためにドライバーが殺到し、一層深刻な渋滞や立ち往生が発生をする。雪の日に迂回路があること自体、自殺行為に等しいのではないかということも容易に想像できるわけでありまして、同一地域の通行規制に一貫性がないというのは、さすがに個別で判断をする、個別の道路管理者が判断をするというのはいかがなものかというふうに問題提起をさせていただきたいと思います。もちろん、通行規制そのものはその地域経済全体に関わることでありますから、人と物の流れを途絶えさせないよう現場ではぎりぎりの判断をされているのだというふうに承知をしております。しかし、ばらばらな通行規制によってかえって大規模な滞留を招き、物流に余計なダメージを与えるだけでなく、多くの人の命まで危機にさらしてしまっているのでは本末転倒であると言わざるを得ません。まして、近年の気候変動が従来の経験則をはるかに超えるものになりつつある以上、私たちの対応も従前の考え方から脱却する必要があるのではないかと考えます。そこで、続けて国土交通省に質問をいたしますが、まず、通行止めの判断については国の責任において一元的に判断を行い、高速道路とそれに並行する一般道を同時閉鎖すべきではないか、そして、例えば異常降雪が予想された時点でちゅうちょなく通行止めを行うことを予告発表すべきと考えます。今回の例では、群馬県と新潟県を結ぶ道路の全てを封鎖するということをユーザーに一目瞭然で理解できるよう明確化することによって至急検討すべきと考えますが、国土交通省の見解を伺いたいと思います。」