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希望日本賛同議員国会発言データベース

賛同議員の国会での各会議・委員会における発言がご覧いただけます。

(議員の所属政党は、委員会等での発言時のものとしています。

また、名前の前に※印がついている議員は、以前の賛同議員です。)

発言の詳細を表示します。


議員名(※)林久美子(民主党)

2015/7/31

委員会名参議院 本会議


「そして、この法案が成立することによって、強い人たちだけではなく、厳しい状況に置かれた女性たちも救い、活躍を後押しできるのかという点について伺います。働きたくてもパートでしか仕事が見付からない女性、何年たっても派遣労働で賃金も上がらない女性、ドメスティック・バイオレンス、いわゆるDVを受けて身を隠しながら自立を目指す女性、母子家庭で貧困にあえいでいる女性、彼女たちをこの法律は救い、まさに活躍できる状況をつくり出してくれるのでしょうか。この法案の基本原則の中には、家族を構成する男女という文言が出てきます。衆議院における修正協議の際には、シングルマザーや女性の同性パートナー、独身女性も含まれるようにこの表現を修正、削除すべきであると議論がなされました。しかし、自民党には、家族を構成する男女という文言に強いこだわりが見られ、修正、削除はかないませんでした。今のままの表現ですと、シングルマザーを始めとする方々はこの法律の対象から外れてしまうのではないかという懸念が依然として残されたままです。今もって残された家族を構成する男女という表現を見る限り、そうした厳しい状況に置かれた女性たちへの温かいまなざしが感じられないのです。そこで、最後に、活躍するチャンスすらない女性がいるということをお伝えをしたいと思います。先日、私は、戸籍のない、いわゆる無戸籍の三十代の女性にお会いしました。彼女のお母さんは、夫のDVに苦しみ、着のみ着のまま逃げ出し、そこで知り合った男性との間に彼女を授かりました。刃物まで持ち出すという元夫のことが恐ろしく、離婚を申し出ることすらできぬままの出産でした。その結果、彼女の父親である男性とは入籍できず、出生届を出せば、戸籍上元のDV夫の子供になり、その存在を知られてしまうため、出生届は出されぬまま、彼女は無戸籍の子供となりました。戸籍がないので、当時は住民登録もできませんでした。まさに彼女は、この法治国家日本において、あろうことか、法律上存在しない人間となってしまいました。彼女の母親は何度か学校に掛け合ったようですが、住民登録がないことを理由に彼女は学校に通えませんでした。だから、彼女は小学校にも中学校にも高校にも行ったことがありません。いつも家の中で過ごし、カレンダーを見ても、来月の予定も来年の予定も、将来の希望もない日々を三十数年間過ごしてきました。彼女は、学校というところはどういうところなのかイメージもできませんと言います。当然、就職もできません。友人も一人もいません。住民票がないので、運転免許も取れないし、健康保険にも加入できません。選挙権もありませんし、納税したくてもできません。彼女は、どんなに活躍したくても、法律の隙間に落ちて、これまでの人生で社会と関わることができなかったのです。三十代で友人もいない、恋をしたこともない、学校にも行ったことがない、人との関わりの中で社会生活を経験したことがない。彼女の気持ち、分かるでしょうか。彼女の思い、これまでの人生、これからの人生への不安、想像することができるでしょうか。彼女も仕事をしたいと言っています。自らの意思によって職業生活を営みたいと言っています。この法律は、社会に出て働きたいと願うこうした無戸籍成人の女性を始め、厳しい状況に置かれた女性をも救えるのでしょうか。社会の中で彼女たちも活躍することができるようになるのでしょうか。有村大臣に伺います。」


→議事録全体を見る(国立国会図書館 国会会議録検索システムが別タブで開きます)

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